インビザラインで部分矯正はできる?治療できる歯並びや費用を解説!
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こんにちは。長野県長野市にある歯医者「たかみさわ歯科医院」です。
「インビザラインで前歯だけ治せないか」と気になってはいませんか。前歯は人目につきやすい部分なので、コンプレックスを抱えている方も少なくありません。
今回は、インビザラインで部分矯正は可能なのか、メリット・デメリットや治療期間、費用相場などを解説します。前歯の歯並びを治したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
インビザラインで部分矯正はできる
結論から述べると、インビザラインで部分矯正することは可能です。
インビザラインには種類があり、前歯のみ整える部分矯正と、すべての歯並びや噛み合わせを整える全体矯正があります。部分矯正は治療範囲が前歯に限定されますが、治療期間が短く費用も抑えることが可能です。
ただし、適応できる症例に限りがあるため、ご自身の歯並びが対応できるか診断してもらう必要があります。
インビザラインで部分矯正をするメリット・デメリット
インビザラインの部分矯正を選択する際、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。治療方法を検討する際は、メリット・デメリットを理解することが大切です。
以下、インビザラインで部分矯正をするメリット・デメリットをご紹介します。
インビザラインで部分矯正するメリット
インビザラインで部分矯正をするメリットは、以下の4つです。
- 気になる部分だけ治療できる
- 治療期間が短い
- 費用を抑えられる
- 痛みが少ない
それぞれ解説します。
気になる部分だけ治療できる
部分矯正は、上下の前歯の歯並びに限定して整える治療法です。全体矯正は、奥歯も含めたすべての歯並び・噛み合わせを整えます。
部分矯正は「前歯1本だけ乱れているのが気になる」「前歯のすき間が気になる」など、気になる部分のみ限定して治療できるので、部分的に歯並びを治したい方に向いている治療法といえるでしょう。
治療期間が短い
部分矯正は、気になる部分だけの歯並びを整えるので、動かす歯の本数が少なく、移動距離が短いケースが多いです。歯を動かす本数が少なく距離が短ければ、治療期間も短くなります。
短期間で歯並びを整えたい方にとっては、大きなメリットでしょう。
費用を抑えられる
部分矯正は、全体矯正と比較して治療部位が限定されている点や治療期間が短い点から、費用が安い傾向にあります。部分矯正の適応になれば、少ない費用で歯並びを整えることができるのです。
費用を考慮して歯科矯正を諦めていた方でも、治療できる可能性が高いでしょう。
痛みが少ない
インビザラインは、2週間前後で新しいマウスピースに交換して歯並びを整えます。1枚のマウスピースで移動できる歯の距離は、最大で0.25mmほどです。弱い力で少しずつ歯を移動させるので、ワイヤー矯正と比較して痛みや違和感が少ないといわれています。
インビザラインで部分矯正するデメリット
インビザラインで部分矯正をするデメリットは、以下の3つです。
- 歯を削る場合がある
- 噛み合わせは治せない
- 適応症例が限られている
それぞれ解説します。
歯を削る場合がある
歯が並ぶスペースが足りない場合、歯を削ってスペースを確保することがあります。ディスキングとよばれる処置で、歯の表面のエナメル質を一層削ってすき間を作って歯を並べるのです。
エナメル質を少し削るだけなので日常生活に支障はありませんが、歯を削ることに抵抗がある方もいるでしょう。エナメル質がもともと薄い方は、一時的に知覚過敏の症状が出る可能性があります。
噛み合わせは治せない
部分矯正は前歯の歯並びを整える治療なので、噛み合わせを改善することはできません。噛み合わせの改善も希望する場合は、全体矯正を行う必要があります。
適応症例が限られている
部分矯正は、前歯が1本だけ傾いている場合や飛び出ている場合など、軽度の歯の乱れに適した治療法です。歯の乱れが大きい場合は、治療適応外になる可能性が高いでしょう。
大きな歯の乱れがある方や骨格から治療する必要がある方、噛み合わせも整えたい方は、部分矯正では治療できないため、全体矯正をする必要があります。
インビザラインで部分矯正ができる歯並び
インビザラインで部分矯正できる歯並びは限られています。自分の歯並びがインビザラインの部分矯正で対応できる歯並びなのか、気になる方も多いでしょう。インビザラインの部分矯正で対応できる歯並びは、以下のとおりです。
- 軽度の出っ歯(上顎前突)
- 軽度のすきっ歯(空隙歯列)
- 軽度の歯の重なり(叢生)
- 軽度の歯の傾き(捻転歯)
部分矯正で治療できる歯並びは、骨格や噛み合わせに問題がない軽度の歯の乱れに限ります。抜歯を行わなくても歯並びを整えられることも条件です。
歯が並ぶスペースが不足していても、ディスキングでスペースを確保できるケースがあります。ディスキングで確保できるスペースは、3mm前後です。ディスキングで3mm以内のスペースを確保することで歯並びが整う方は、部分矯正が適応できます。
部分矯正は、前歯にのみ後戻りが起きた方にも適した治療法です。
インビザラインで部分矯正ができない歯並び
上述したとおり、すべての方がインビザラインで部分矯正できるとは限りません。インビザラインで部分矯正ができない歯並びは、以下のとおりです。
- 骨格や噛み合わせに異常がある方
- 抜歯が必要な方
部分矯正は、骨格や噛み合わせに異常がなく、前歯に限って軽度の歯の乱れがある場合が対象です。骨格や噛み合わせの異常から歯の乱れが生じているケースでは、奥歯も含めて歯並び・噛み合わせ双方を治療する必要があります。
重度の出っ歯や受け口・叢生・深い噛み合わせなどは、奥歯から整える全体矯正の対象になるでしょう。歯が並ぶスペースが不足していて抜歯が必要な方は、インビザラインの部分矯正では治療できません。抜歯を行う矯正では歯を大きく移動させる必要があるため、全体矯正の対象となります。
インビザラインで部分矯正する場合にかかる期間
インビザラインの治療期間は3か月〜1年程度と短期間で完了します。インビザラインのマウスピースは1枚で0.25mm歯を動かすことが可能です。弱い力で少しずつ歯を移動させるので、移動距離が長い症例は矯正期間も長くなります。
歯を動かす矯正期間が完了したら、後戻りを防ぐ保定期間に入るのが一般的な流れです。保定期間は矯正期間と同程度行う必要があります。
インビザラインで部分矯正する場合にかかる費用
インビザラインの部分矯正の費用相場は300,000〜600,000円です。インビザラインを含む歯列矯正は、保険適用外の自由診療になります。費用は歯科医院ごとに異なるため、事前にしっかりと確認しましょう。
矯正費用のほかに、カウンセリング費用や通院の際の調整料、保定に使うリテーナー費用などが別でかかるケースも少なくありません。治療費を一括で払うトータルフィー制度を採用している歯科医院もあります。
当院では、部分矯正にあたるインビザライン Goの治療は400,000円でお受けいただけます。
まとめ
インビザラインで前歯だけの部分矯正を行うことは可能です。全体矯正と比較すると、治療期間が短く費用も抑えられるので、手軽に前歯だけ治したいと考えている方にとって魅力的な治療法といえるでしょう。
ただし、すべての方がインビザラインでの部分矯正を受けられるわけではありません。骨格や噛み合わせに異常がない軽度の歯の乱れがある方に適応されます。
ご自身がインビザラインで部分矯正が可能なのか気になる方は、一度歯科医院を受診して確認してもらうとよいでしょう。
インビザラインでの部分矯正を検討されている方は、長野県長野市にある歯医者「たかみさわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。