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こんにちは。長野県長野市にある歯医者「たかみさわ歯科医院」です。

インビザラインをやらなきゃよかったと後悔しないためには、事前に治療のメリットやデメリットを理解しておくことが大切です。歯科医院選びも重要になるでしょう。

今回は、インビザラインをやらなきゃよかったと後悔しないための対策について解説します。

インビザラインをやらなきゃよかったと後悔した例

インビザラインはメリットの多い矯正方法ですが、あらかじめ治療の特徴を理解していないと後悔することがあります。インビザラインをやらなきゃよかったと後悔した例は、以下のとおりです。

装着時間が長い

インビザラインは、1日20〜22時間以上マウスピースを装着しなければなりません。

矯正を始める前に装着時間を理解していても、実際に矯正を開始すると「装着時間が長すぎる」と感じ、やらなきゃよかったと後悔する方がいます。

痛みや違和感がある

インビザラインを選択する方は「マウスピースだから痛くない」と考えることが多いですが、実際には痛みを感じることがあります。特に、初めてマウスピースを装着したときや新しいマウスピースに交換したときは、歯に締めつけられるような痛みが発生することがあるでしょう。

矯正治療は歯を移動させるため、痛みが出ることは避けられません。歯の動きだけでなく、マウスピースの端が歯茎に触れることによる痛みもあるでしょう。

しかし、インビザラインの痛みは、従来のワイヤー矯正よりも比較的少ないといわれています。

歯を削らなければならなかった

インビザラインでは、IPR（ディスキング）という手法で、歯の表面を微細に削ることがあります。抜歯など、健康な歯に影響を与えず矯正できると思っている方が多いため、歯を削る処置に抵抗がある方も少なくありません。

しかし、IPRで削るのは非常にわずかな歯の表面で、具体的には、髪の毛数本分程度です。IPR後に虫歯になりやすくなるというデータや報告は現在存在しないため、安心して治療を受けましょう。

治療期間が長い

インビザラインの治療期間は、1〜3年が一般的です。

矯正を進めていると、予定していた期間よりも延びることがあるでしょう。いつまで矯正を続ける必要があるのかがわからず、患者さまにやらなきゃよかったと後悔の感情が生まれることがあります。

想定以上に費用がかかる

歯科矯正では、基本料金以外に矯正開始前の検査料や通院するたびにかかる調整料など、追加の費用が発生する場合があります。基本料金だけを考慮してインビザラインを受けると、思っていたよりも高額だったと感じるかもしれません。

総額を提示し、それ以外の追加料金がかからないトータルフィー制度を取り入れている歯科医院もあります。インビザラインを検討する際は、料金の詳細をしっかりと確認することが大切です。

治療結果に満足できなかった

患者さまがご自身の希望を適切に伝えられなかった場合や歯科医師の説明が不十分な場合、期待と実際の治療結果が異なる可能性があります。

希望していた結果が得られないと、やらなきゃよかったと後悔をするでしょう。

虫歯や歯周病になった

インビザラインは取り外し可能なため、ふだんどおりに歯磨きを行えます。そのため、虫歯になりにくいとされていますが、虫歯や歯周病のリスクがないわけではありません。

唾液には自浄作用があります。インビザライン装着中はマウスピースで歯が覆われるため、自浄作用がうまく働かないのです。

口腔ケアやマウスピースのお手入れを怠ると、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。虫歯や歯周病になると治療期間が延びるでしょう。虫歯部分を削ったことによって歯の形が変わり、マウスピースの再作成が必要になることもあります。

噛み合わせが悪くなった

治療計画に不備があった場合、インビザラインで歯並びを整えても噛み合わせが悪くなることがあります。例えば、口の中心が上下でずれる、奥歯は噛み合うのに前歯が噛み合わないなどが挙げられるでしょう。

噛み合わせが悪くなると、歯の健康や機能的な面に問題が起きる可能性があります。

歯茎が下がった

インビザラインの装着による歯への負荷や適切なケアを怠ったことが原因で、歯茎が下がる可能性があります。歯茎が下がると歯が長く見えるようになり、ブラックトライアングルとよばれる歯と歯の間のすき間が生じることがあるのです。

歯茎が下がると老けた印象になることがあるので、やらなきゃよかったと後悔する方もいます。

後戻りした

インビザライン治療が終了したあとは、動かした歯の位置を固定するための保定期間が必要です。保定期間中はリテーナーという専用の器具を使用して、矯正した歯がもとの位置に戻る「後戻り」を防止します。

インビザライン以外の矯正治療においても、リテーナーの役割は非常に重要です。治療が完了したからとリテーナーの装着を怠ると、歯並びが再び乱れる可能性が高まります。

インビザラインを後悔しないための対策

インビザラインをやらなきゃよかったと後悔しないためには、あらかじめ情報を集めることや治療中の指示を守ることなどが効果的です。

インビザラインを後悔しないための具体的な対策をご紹介します。

インビザラインのメリット・デメリットを理解する

インビザライン矯正を始める前に、治療のメリットやデメリットをしっかりと理解しておきましょう。インビザラインをやらなきゃよかったという後悔は、十分な情報がないまま治療を進めたことが原因の場合が多いからです。

インビザラインには多くのメリットがありますが、デメリットや注意点も存在します。あらかじめデメリットやリスクも理解することで、治療中のトラブルや後悔を避けることができるでしょう。

口腔ケアを徹底する

前述したように、唾液は、口腔内の健康を維持するうえで非常に大切な役割を果たしています。口腔の乾燥を防ぐだけでなく、細菌の繁殖を抑え、虫歯や歯周病、口臭を防ぐ役割を担っています。

唾液の自浄作用がうまく働かないインビザライン中は、口腔ケアを徹底する必要があるでしょう。歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスも使用して口内を清潔に保ってください。

歯科医院選びを入念に行う

インビザラインの矯正治療は、高度な技術を駆使して行われます。特殊なスキャナーで患者さまの口腔を撮影し、データをインビザラインの開発元であるアメリカのアライン・テクノロジー社へ送信します。

送信されたデータをもとに、矯正のシミュレーション画像が制作されるのです。シミュレーションをもとに最終的なマウスピースを作成するための3Dモデルが設計されますが、3Dモデルの設計は各歯科医院の歯科医師によって行われます。そのため、インビザラインの治療結果には歯科医師の知識や技術が大きく影響します。

インビザライン治療を希望する方は、経験豊富な歯科医師を選ぶことが非常に大切です。治療中のトラブルへの対応能力も医師の経験によって異なるでしょう。歯科医院は、ホームページで情報収集を行い、直接カウンセリングに行くなど、入念に選ぶことが重要です。

医師の指示を守る

インビザラインは、自己管理が求められる治療法です。1日20～22時間以上インビザラインを装着することや、取り外した際の口腔ケア・マウスピースのお手入れなど、治療上のルールを守らなければ治療効果が得られません。

1～2週間ごとのマウスピースの交換も、ご自身で行うことが多いです。必ず医師の指示に従い、予定されたタイミングで交換しましょう。

マウスピースの装着を忘れる、長時間外し続けるなどすると、治療が予定どおりに進みません。マウスピースの再作成が必要となり、治療期間が延びる場合や追加で費用が発生する場合もあるでしょう。特に、こどもがインビザラインを受ける際は、保護者や周囲のサポートが不可欠です。

痛みや違和感を我慢しない

インビザライン矯正を開始したときや新しいマウスピースに交換したときに、違和感や痛みが生じることがあります。

痛みが強い場合や長引く場合は、虫歯や歯周病などを発症していることも考えられます。異常を感じる場合は、早めに歯科医院に連絡することが大切です。

保定期間を軽視しない

矯正治療が完了したあとは、治療の効果を維持するためにリテーナーの装着が欠かせません。リテーナーは、矯正によって移動した歯の位置を固定し、歯がもとの位置に戻る後戻りを防ぐ役割を果たします。

保定期間中も、定期的に歯の状態をチェックしてもらうことが大切です。歯の状態やリテーナーのフィット具合を確認し、必要に応じて調整することで矯正効果を長期的に維持できるでしょう。

インビザラインのメリット・デメリットを理解しよう！

インビザラインをやらなきゃよかったと後悔しないためには、メリットやデメリットを理解することが非常に大切です。

インビザラインのメリット

インビザラインのメリットは、以下のとおりです。

・目立たない

インビザラインでは透明なマウスピースを用いるため、日常生活で他人に気づかれにくい特徴があります。

・違和感や痛みが少ない

従来のワイヤー矯正と違い、インビザラインはマウスピースでゆっくりと歯を動かします。矯正時の違和感や痛みを最小限に抑えることが可能です。

・取り外せる

食事や歯磨きの際はマウスピースを取り外すことができます。歯磨きがしやすく、虫歯や歯周病のリスクも減少するでしょう。

インビザラインのデメリット

インビザラインのデメリットは、以下のとおりです。

・自己管理が重要になる

インビザラインの特徴の一つとして、マウスピースが取り外し可能なことが挙げられます。

しかし、取り外している時間が長いと治療効果が下がります。食事や歯磨きのとき以外は、マウスピースを装着し続けてください。

・治療できない症例がある

インビザラインは、すべての歯並びの問題に対応できるわけではありません。一部の症例には向かないため、治療開始前にしっかりとカウンセリングを受け、適性を確認することが大切です。

インビザラインができない人・向かない人とは？

インビザライン治療は、すべての人に適しているわけではありません。特に、以下の特徴を持つ人はインビザラインが向いていない可能性が高いです。

・マウスピースの管理が難しい人

インビザライン治療は、マウスピースの装着時間や交換時期を守ることが非常に重要です。管理を怠ると、計画どおりの治療効果が得られません。自己管理が難しい場合は、従来のワイヤー矯正のほうが適しているでしょう。

・抜歯が必要で歯の移動距離が長い人

インビザラインは、歯を大きく移動させることが得意ではありません。特に、抜歯後の大きなすき間を埋めなければならない場合、治療効果が限定的になることが多いです。

・骨格的な問題を持つ人

インビザラインは、歯の位置を調整することは可能ですが、顎の位置や形状を変えることはできません。骨格に問題があって歯並びが乱れている場合は、インビザラインだけでは十分な治療効果を得られないでしょう。

まとめ

インビザラインをやらなきゃよかったと後悔しないためには、事前にメリットやデメリットを理解することが非常に重要です。基本料金以外に、通院などで追加費用が発生する場合があり、予想よりも費用が高額になると後悔するかもしれません。

インビザラインの理解を深め、インビザラインの治療実績が豊富な歯科医院で治療を受けましょう。カウンセリングで不安や疑問を解消し、治療中は医師の指示を守ることが大切です。

インビザライン矯正を検討されている方は、長野県長野市にある歯医者「たかみさわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。