インビザラインの正しい洗浄方法!清潔さを維持するためのステップ
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こんにちは。長野県長野市にある歯医者「たかみさわ歯科医院」です。
インビザラインで使用するマウスピースの正しい洗浄方法をご存じでしょうか。インビザライン矯正は、透明なマウスピースを1日20〜22時間以上装着して歯並びを整えていく方法です。
歯に汚れがつくのと同じように、お口の中のマウスピースにも汚れがつきます。マウスピースの汚れをそのまま放置すると、マウスピースやお口の中が不衛生な状態になり、さまざまな悪影響を及ぼします。マウスピースやお口の中を清潔に保つためには、正しい方法で洗浄することが大切です。
今回は、インビザラインのマウスピースを洗浄せずに使用し続けるリスクと正しい洗浄方法について詳しく解説します。インビザライン治療中の方は、ぜひ最後までお読みください。
インビザラインのマウスピースを洗浄しないで使用するリスク
インビザラインのマウスピースを洗浄しないで使用し続けると、どのようなリスクがあるのでしょうか。
インビザラインのマウスピースを洗浄しないで使用するリスクは、以下のとおりです。
- 虫歯・歯周病のリスクが高くなる
- においが吸着して口臭の原因になる
- マウスピースに汚れが沈着して黄ばむ
インビザラインのマウスピースは歯に密着させて装着するため、洗浄が不十分な状態で使用し続けると、細菌の温床になり虫歯や歯周病のリスクが高くなります。
また、マウスピースは樹脂素材でできており、汚れやにおいを吸着しやすいです。洗浄しないと、お口の健康を害するほか、口臭や変色の原因にもなるため、必ず洗浄しましょう。
インビザラインのマウスピースの正しい洗浄方法
インビザラインのマウスピースの洗浄方法は、以下の3つです。
- 水洗いする
- 歯ブラシで擦り洗いをする
- 専用の洗浄剤を使用して洗う
それぞれ詳しく解説します。
水洗いする
マウスピースの洗浄の基本は水洗いです。簡単な汚れであれば、水洗いで十分に除去することができます。マウスピースを指で優しく擦り洗いをするようにしましょう。お湯で洗うと変形する恐れがあるため、必ず水で洗ってください。
歯ブラシで擦り洗いをする
水洗いをしても汚れが取れない場合には、歯ブラシで擦り洗いをするとよいでしょう。
擦り洗いをするときはやわらかめの歯ブラシを使用してください。毛が硬い歯ブラシを使うとマウスピースを傷つけることがあります。
専用の洗浄剤を使用して洗う
インビザラインシステムのアライン・テクノロジー社では「インビザライン・クリーニング・クリスタル」という専用の洗浄剤を販売しています。インビザラインを取り扱っている歯科医院で販売していることが多いので、汚れが気になる場合には、歯科医院に問い合わせましょう。
また、市販されているマウスピース用の洗浄剤もあります。洗浄剤を使用することで、消臭・殺菌効果なども期待できるので、気になる場合には使用するとよいでしょう。
多くの商品が、10〜15分程度つけ置きするだけで洗浄できます。食事などでマウスピースを外している間に使用するとよいでしょう。
インビザラインのマウスピースを洗浄する際の注意点
インビザラインのマウスピースを正しい方法で洗浄しないと、破損や変形することがあります。
インビザラインのマウスピースを洗浄する際は破損や変形を防ぐために、以下の点に注意しましょう
- お湯で洗わない
- 研磨剤を含む歯磨き粉を使用しない
それぞれ詳しく解説します。
お湯で洗わない
インビザラインで使用するマウスピースは樹脂素材でできているため熱に弱いです。お湯を使うと変形する恐れがあります。
マウスピースを洗うときは水かぬるま湯(40度以下)で洗いましょう。また、煮沸消毒もしてはいけません。
研磨剤を含む歯磨き粉を使用しない
前述のとおり、インビザラインのマウスピースは樹脂素材でできているため傷がつきやすいです。研磨剤が含まれた歯磨き粉を使用すると表面に傷がつき、雑菌の繁殖やにおいの吸着の原因になります。そのため、研磨剤が含まれた歯磨き粉は使用してはいけません。
また、掃除で使う重曹も、マウスピースの表面を傷つける恐れがあるため使用しないようにしましょう。
インビザラインのマウスピースの適切な洗浄頻度
インビザラインのマウスピースの洗浄頻度は基本的には毎日です。毎日歯を磨くのと同じように、マウスピースも毎日洗浄することで清潔に保てます。
インビザラインを外す食事のタイミングや、歯磨きのタイミングに洗浄するとよいでしょう。歯磨きと同じように、朝昼晩の3回が理想です。
特に、寝る前のマウスピースの洗浄は丁寧に行いましょう。寝ている間は唾液が減少するため、お口の中の細菌が繁殖しやすい状態になります。汚れたマウスピースを装着して寝ると、虫歯や歯周病になりやすいため、しっかりと洗浄しましょう。
また、以下の場合には念入りに洗浄しましょう。
黄ばんできた場合
毎日洗浄していても、インビザラインのマウスピースは樹脂素材でできているため黄ばんでくることがあります。黄ばんできた場合には、念入りに洗浄しましょう。
特にコーヒーや赤ワイン、カレー、トマトソースなどを飲食したあと、歯磨きをしないでそのままマウスピースを装着すると黄ばみの原因になります。また、マウスピースを装着したままコーヒーや赤ワインを飲んだ場合も同様です。色の濃いものを食べたあとには、しっかり歯磨きをし、マウスピースを装着したまま飲食した場合にはマウスピースも洗浄しましょう。
マウスピースを装着したまま食事をしてしまった場合
インビザラインの治療に慣れてくると、うっかりマウスピースを装着したまま食事をしてしまうこともあるかもしれません。インビザラインを装着したままの食事は、マウスピースが食べかすで不衛生になるだけでなく、着色や破損の原因になります。
マウスピースを装着したまま食事をしてしまった場合は、気づいた時点ですぐに外しマウスピースを洗浄してください。洗浄剤を使用できる状況であれば、コップなどを利用して洗浄剤につけ置きするとよいでしょう。
インビザラインのマウスピースの適切な保管方法
マウスピースを外したときには専用のケースに保管しましょう。
インビザラインのマウスピースは、1日20〜22時間以上の装着が基本ですが、食事や歯磨きのときには外すことができます。マウスピースを外したときに適切に保管をしないと、紛失や破損の原因になるのです。
例えば、外食時にマウスピースをティッシュやナプキンの上に置いて、誤って捨ててしまうこともあります。マウスピースを紛失すると計画どおりに歯を動かせません。外す時間が短時間でも、専用のケースに入れて保管しましょう。
マウスピースを適切に保管せず、紛失・破損したときに対処できるよう、1つ前に使用していたマウスピースを別のケースに入れて持ち歩くと安心です。
まとめ
今回は、インビザラインのマウスピースを洗浄せずに使用し続けるリスクと正しい洗浄方法について解説しました。
インビザラインで使用するマウスピースは、お口の中に入れるものなので、細菌などの汚れが付着します。マウスピースを洗浄せずに使用し続けると、虫歯や歯周病などのリスクが高まります。
また、マウスピースは樹脂素材でできているため、においが吸着しやすいです。細菌などの汚れが付着したままになると、口臭の原因にもなります。お口の中の健康を保つためには、歯磨きと同時にマウスピースの洗浄も重要なのです。
マウスピースを洗浄するときは、研磨剤入りの歯磨き粉は使用せず、水またはぬるま湯で洗いましょう。汚れが落ちないときには歯ブラシや洗浄剤を使用すると効果的です。
インビザラインで使用するマウスピースは毎日使用するものです。マウスピースを清潔に保つためにも、この記事を参考にしっかりと洗浄しましょう。
インビザラインを検討されている方は、長野県長野市にある歯医者「たかみさわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。