保険が適用される入れ歯のメリットとデメリット!費用や作り直しついても
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こんにちは。長野県長野市にある歯医者「たかみさわ歯科医院」です。
入れ歯には、保険適用のものと保険適用外のものがあります。保険が適用される入れ歯を選択する方も多いですが、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
本記事では、保険が適用される入れ歯の特徴、メリットやデメリットについて解説します。また、保険が適用される入れ歯の費用や作り直しについても解説するため、ぜひ参考にしてください。
入れ歯は保険が適用される?
入れ歯には保険が適用されるものがあります。老若男女問わず、歯を失って入れ歯をしている方は少なくありません。中でも、保険の入れ歯を使用している方は半数を超えていると考えられます。
詳しいメリットは後述しますが、保険が適用される入れ歯は製作期間が短く、安価に歯を補えます。そのため、多くの方から選ばれています。
保険適用外の入れ歯の種類
入れ歯に保険が適用されるかどうかの基準は、審美面と使用する素材です。審美性や耐久性を高めようとすると、保険適用外となります。
保険適用外の入れ歯にはさまざまな種類がありますが、最も多く使われているのがノンクラスプデンチャーです。ノンクラスプデンチャーとは、金属製のバネがない部分入れ歯です。
保険の入れ歯では金属製のバネを使用するため、見た目が気になって大きく口を開けて笑えないなどのお悩みを抱える方が多くいました。ノンクラスプデンチャーでは金属のバネを使用しません。そのため、綺麗な口元を維持できます。
このように、審美的な治療に該当する場合は保険が適用されません。
他にも人気があるのが、金属床義歯とシリコン義歯です。保険の入れ歯では土台となる床部分は歯科用プラスチックで作られますが、金属あるいはシリコンで作る入れ歯です。
金属はプラスチックよりも強度があって薄くでき、シリコンはプラスチックよりも柔らかく口内にフィットします。どちらの場合も、保険の入れ歯より違和感の少ない入れ歯を作成できるでしょう。
保険の入れ歯でも失った歯の機能は補えますが、より機能性や耐久性、快適性を高めるための素材を使用する場合は、保険適用外になります。
保険が適用される入れ歯のメリット
保険の入れ歯のメリットは、以下のとおりです。
費用が安い
保険適用で作る入れ歯の最たるメリットは、費用が安い点です。費用は保険制度に則って算出されるため、どの歯科医院で作成しても変わりません。
費用が安いことから、経済的な負担を減らして入れ歯を作れる点が大きなメリットといえるでしょう。
短期間で作れる
保険の入れ歯は構造がシンプルで、治療にかけられる時間や使用できる素材などが定められています。そのため、自費の入れ歯に比べて短期間で完成します。
完成するまでにかかる期間は2週間~1か月程度でしょう。そのため、早く入れ歯を作りたいという方は保険適用の入れ歯を選ぶ傾向があります。
修理がしやすい
保険適用の入れ歯は素材がプラスチックのため、修理がしやすいです。毎日装着して食事をしていると入れ歯も摩耗するため、欠けたり割れたりします。他にも、バネが壊れることもあります。
このようなトラブルが起こった場合に、修理しやすいというのも保険の入れ歯のメリットです。修理の内容によりますが、調整も含めて2回の通院で完了することもあるでしょう。
日常的に使うものなので、壊れても修理してすぐに使えるという点はメリットといえます。
多くの症例に対応可能
自費診療の入れ歯は、装着できる症例に限りがあります。残っている歯や口腔内の状態によっては、希望する入れ歯を選択できないことがあるのです。
保険の入れ歯は多くの症例に対応可能で、選択できないということは基本的にありません。
保険が適用される入れ歯のデメリット
保険が適用される入れ歯にはメリットもある一方で、デメリットもあります。デメリットについても理解した上で、入れ歯作りを検討しましょう。
強度が低い
保険の入れ歯はプラスチック製なので、強度が高くありません。硬い物を思いっきり噛むと割れたり欠けたりする可能性が高いです。
また、硬い物を食べないように気を遣っていても、普段の食事によって摩耗してすり減ることもあります。すぐに修理できるとはいえ、壊れるたびに歯科医院を受診するのは負担に感じるでしょう。
違和感が生じやすい
レジンと呼ばれるプラスチックの樹脂で作られているため、装着時に違和感や痛みを覚える方が多く、慣れるまでに時間がかかります。
また、プラスチックは熱伝導率が低いため、飲食物の温度を感じにくいとされています。「食べ物の味が分からなくなった」「温度が分からないから美味しく食べられない」など、食に関する悩みにつながることは少なくありません。
違和感があるため作り直したいと考える方も多いですが、保険の入れ歯は基本的に半年以内に作り直すことができません。違和感を抱えたまま、入れ歯をつけ続けなければならない可能性がある点もデメリットです。
審美性に欠ける
保険の入れ歯は、審美面が考慮されていません。部分入れ歯の場合、口を大きくあけるとバネが見えることがあります。また、プラスチックでできているため、歯垢が付きやすかったり変色しやすかったりします。
保険が適用される入れ歯の費用
保険適用の入れ歯の費用は、負担割合によって異なります。
3割負担の方の場合、部分入れ歯は7,500円程度、総入れ歯は1万5,000円程度です。1割負担の方の場合は、部分入れ歯で2,500円程度、総入れ歯で5,000円程度でしょう。
自費診療の場合、使用する素材や入れ歯の構造によって異なりますが15万~80万円程度が相場です。
保険が適用される入れ歯の作り直しについて
保険適用の入れ歯の作り直しにはルールがあります。国が定めていますが、一般的に半年ルール、6か月ルールなどと呼ばれています。
新しく入れ歯を作ってから6か月間は新しい入れ歯を作れないという内容ですが、調整であれば可能です。「入れ歯があっていないけれどまだ6か月は経過していない」とお悩みの方は、入れ歯の調整を検討すると良いでしょう。
ただし、以下に該当する方は、6か月が経過していなくても作り直しができます。
- 抜歯して歯の本数が変わった
- 入れ歯が破損した
- 上下片方の入れ歯作製後、反対側の入れ歯を作製する
紛失の場合も、新しく入れ歯を作ってから6か月は作り直しができません。6か月以内に早急に作り直したいという場合には、自費診療で作り直すことになります。
まとめ
入れ歯は保険内で作成することができます。保険の入れ歯には、安く作れて製作期間が短く、修理もしやすいというメリットがあります。
強度が低く壊れやすい上に、審美性が劣ることがデメリットでしょう。メリットやデメリットを知ったうえで、入れ歯を選びましょう。
また、保険適用の入れ歯は作り直しにルールがあり、作った入れ歯を破損・紛失しても、すぐに作り直しができないケースがあります。保険適用の入れ歯を検討する際には、この点も考慮する必要があるでしょう。
保険の入れ歯を検討されている方は、長野県長野市にある歯医者「たかみさわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院は、先を見据えた歯科治療を全ての患者様にお届けできるよう意識して診療を行っています。一般歯科だけでなく、審美歯科やホワイトニング、マウスピース矯正、インプラントなどさまざまな治療に対応しています。