マウスピース矯正は痛い?痛みを感じるタイミングと対処法
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こんにちは。長野県長野市にある歯医者「たかみさわ歯科医院」です。
近年、装置が目立ちにくく取り外しも可能なマウスピース矯正が人気を集めています。マウスピース矯正を検討されている方のなかには、痛いのではないかという疑問を抱く方も多いでしょう。実際に、歯を動かすという性質上、多少の痛みを感じることはあります。
ただし、その痛みの感じ方やタイミングには個人差があり、また対処法を知っていれば不快感を大きく減らすことも可能です。
今回は、マウスピース矯正中に痛みを感じやすいタイミングや痛みを和らげる方法、注意すべきポイントなどを詳しく解説します。痛みが心配で矯正に踏み出せない方は、ぜひ参考にしてください。
マウスピース矯正中に痛みを感じやすいタイミング

治療中は、歯が少しずつ理想の位置へと動かす過程で、痛みや違和感を覚えることがあります。これは多くの方が経験する自然な反応であり、ほとんどの場合は一時的なものです。ここでは、痛みを感じやすい主なタイミングについて詳しく解説します。
マウスピースを交換した直後
新しいマウスピースに交換した直後は、歯が新しい位置へ動こうとすることで圧力がかかり、締めつけられるような感覚や軽い痛みが生じることがあります。これは歯の移動に伴う自然な反応です。
多くの場合、交換後1〜2日目に痛みのピークを迎え、その後は数日以内に徐々に痛みが和らぐケースがほとんどです。初期の違和感は一時的なものであることを理解しておくと、安心して治療を続けられるでしょう。
食事をするとき
食事中にも痛みを感じることがあります。マウスピース矯正中は装置を外して食事をすることが基本ですが、矯正中の歯は動いている最中であり、歯根周囲が敏感になっています。そのため、通常よりも硬いものを噛んだときに痛むことがあるのです。
特に、噛み合わせを大きく動かしている時期や、前歯が動いている段階では、歯を使って噛み切る動作が痛みの原因になります。ステーキやナッツ、せんべいなど硬い食材は避け、やわらかいご飯や煮物、スープ類を選ぶとよいでしょう。
長時間外していたあとに再装着したとき
食事や歯磨きでマウスピースを外すのは問題ありませんが、装着時間が短くなりすぎると歯がわずかに元の位置に戻ろうとします。そのため、長時間外したあとにマウスピースを再装着すると「キツい」「入りづらい」「痛い」と感じやすくなります。
マウスピース矯正では、装置を1日20~22時間装着する必要がありますが、この時間を守らないと、治療計画通りに歯が動かず、結果的に痛みが増す可能性もあります。特に外食や旅行時に外したまま数時間過ごすと、再装着したときに歯に圧力が集中する可能性もあるでしょう。
マウスピース矯正中の痛みを軽減する方法

マウスピース矯正による痛みは一時的なものですが、以下のような対処法を知っておくことで、痛みを和らげ、快適に治療を続けることができます。
正しくマウスピースを装着する
装着時の痛みを減らすためには、ゆっくりと正しい方法で無理なく装着することが重要です。正しくフィットしていない場合、痛みが増すことがあります。また、口内に小さな傷ができることもあるため、異常を感じた場合は歯科医師に相談し、調整してもらいましょう。
痛み止めを服用する
マウスピース矯正による痛みが我慢できない場合、痛み止めを服用することで一時的に和らげることができます。市販の鎮痛剤のなかには歯の動きを妨げる成分が含まれているものもあるため、歯科医師に相談したうえで適切に服用してください。
柔らかい食事を選ぶ
痛みが強い時期は、できるだけ柔らかい食べ物を選ぶようにしましょう。例えば、おかゆ、スープ、豆腐、煮魚などは咀嚼の負担が少なく、歯への刺激を抑えられます。
逆に、硬い肉やナッツ類、ガムなどは歯に過度な力がかかり、痛みを悪化させる可能性があるため避けましょう。
患部を冷やす
マウスピース矯正による痛みは、歯や歯茎の炎症が原因となる場合があります。痛みを和らげるための一般的な方法として、冷やすことが挙げられます。
冷やす際は、氷嚢などをタオルで包み15分程度当てると効果的です。過度な冷却は逆に痛みを悪化させる可能性があるため、冷やしすぎないよう注意しましょう。
歯科医師に相談する
痛みが強く出たり、数日以上続いたりする場合は、我慢せずに歯科医師へ相談することが重要です。歯科医師は痛みの原因を丁寧に確認し、必要に応じてマウスピースの適合状態を見直したり、歯の動きに合わせた調整を行ったりしてくれます。
違和感や不快感があるときは、我慢せず早めに相談することが、快適な矯正治療への第一歩です。
マウスピース矯正のメリット

マウスピース矯正は、見た目の自然さや快適性など、日常生活との両立を重視する方にとって多くの利点があります。
装置が目立ちにくい
治療に使用する装置は透明なため、装着していてもほとんど目立ちません。人と接する機会が多い方でも、周囲に気づかれにくく、自然な笑顔を保ちながら治療を進めることができます。写真撮影や会話の際にも違和感が少なく、精神的な負担が軽減される点は大きな魅力です。
食事や歯磨きが普段通りにできる
装置を外して食事ができるため、食べ物の制限が少なく、ワイヤー矯正のように食べ物が詰まる心配もありません。また、歯磨きも普段通りに行えるため、口腔内を清潔に保ちやすく、虫歯や歯周病になるリスクを低減できます。
痛みや違和感が少ない
マウスピース矯正では、歯が動く際に痛みを感じることはあるものの、ワイヤー矯正と比べて痛みや違和感が少ないとされています。これは、歯を少しずつ移動させるように設計されているため、急激な力が加わることがなく、歯や歯茎への負担が軽減されるためです。
また、金属のワイヤーなどの部品を使用しないため、お口の中の粘膜が擦れたり、口内炎ができたりするリスクも低くなります。こうした点から、マウスピース矯正は快適に治療を続けやすく、安心感のある選択肢といえるでしょう。
通院回数が少ない
マウスピース矯正では事前に治療計画を立て、複数枚のマウスピースをまとめて受け取ることができます。患者さんは受け取ったマウスピースを毎日決められた時間装着し、一定期間ごとに交換しながら治療を進めていきます。
そのため、2〜3か月に1回のチェックで十分な場合が多いのです。忙しい社会人や学生にとって通院回数が少ない点は大きなメリットといえるでしょう。
マウスピース矯正のデメリット

マウスピース矯正には、多くのメリットがある一方で、治療を始める前に知っておきたい注意点も存在します。
装着時間の自己管理が必要
マウスピース矯正は、装置を毎日決められた時間装着することで歯を動かす治療法です。マウスピースの装着時間を守らないと、計画どおりに治療を進めることができません。そのため、患者さん自身による徹底した自己管理が求められます。
食事や歯磨き以外の時間は常に装着しておく必要があり、これを守れないと歯の動きが停滞し、治療期間が延びたり、治療計画の見直しが必要になったりすることもあります。
飲食や歯磨きのたびに着脱が必要
水以外のものを口にする際には、必ずマウスピースを取り外す必要があります。装着したまま食事をすると、装置が破損したり、虫歯の原因になったりすることがあるためです。
また、飲み物の糖分や色素がマウスピースに付着すると、虫歯や変色のリスクが高まります。外出先での食事や間食のたびに着脱と歯磨きを繰り返す必要があり、慣れるまでは煩わしさを感じる方も少なくありません。
衛生管理の手間がかかる
マウスピースは長時間口腔内に装着するため、毎日の洗浄が欠かせません。
唾液による自浄作用が働きにくくなるため、装置の内側には細菌が繁殖しやすくなり、放置すると、虫歯や歯周病、口臭の原因となることがあります。歯磨きと同様に、マウスピース自体も清潔な状態に保つ意識が必要です。
紛失・破損のリスクがある
マウスピースの取り外しが可能な点はメリットですが、同時に紛失や破損のリスクも伴います。外食時にティッシュに包んで置いたまま捨ててしまったり、ケースに入れずに保管して破損したりするケースも少なくありません。
マウスピースの再作製には追加費用や時間がかかるため、取り扱いには十分な注意が必要です。
対応できない症例がある
マウスピース矯正はすべての歯並びに対応できるわけではありません。重度の歯列不正や骨格的なズレが大きい場合、マウスピースだけでは十分な効果が得られないことがあります。こうした症例では、ワイヤー矯正などの別の治療法が検討されるケースが多いです。
まとめ

マウスピース矯正では、新しい装置への交換直後に、一時的な痛みを感じることがあります。多くの場合、痛みは1〜2日でピークを迎え、数日以内に自然と和らぎます。
痛みを軽減するためには、柔らかい食事を選ぶ、冷却で炎症を抑える、市販の鎮痛薬を適切に使うなどの方法が有効です。痛みが長引く場合は、マウスピースの適合や歯の動きに問題がある可能性もあるため、早めに歯科医師へ相談しましょう。
正しい対処法を知ることで、安心して治療を続けることができます。
マウスピース矯正を検討されている方は、長野県長野市にある歯医者「たかみさわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院は、先を見据えた歯科治療を全ての患者様にお届けできるよう意識して診療を行っています。一般歯科だけでなく、審美歯科やホワイトニング、マウスピース矯正、インプラントなどさまざまな治療に対応しています。
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