インビザライン矯正中にマウスピースが浮く原因と対処法を解説!
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こんにちは。長野県長野市にある歯医者「たかみさわ歯科医院」です。
インビザライン矯正中にマウスピースが浮くと、どのような影響があるのでしょうか。同じマウスピースを使い続けて問題ない場合もありますが、マウスピースの作り直しや治療計画の修正が必要な場合もあります。
今回は、インビザライン矯正中にマウスピースが浮く原因や対処法などを解説します。対処法を知って、インビザライン矯正を成功させましょう。
インビザライン矯正中にマウスピースが浮く原因
インビザライン矯正中にマウスピースが浮く主な原因は、以下のとおりです。
- 一部の歯の移動が進んでいない
- 歯が短い
- 交換直後でフィットしていない
- 装着方法が正しくない
- マウスピースが変形・破損している
- 装着時間が足りない
- 外す頻度が多い
それぞれ順番に解説します。
一部の歯の移動が進んでいない
一部の歯の移動が進んでいないと、マウスピースが浮く原因になります。マウスピースは、現状の歯並びと少しずらして作成されますが、移動が進んでいない歯があるとずれが大きくなるためです。
同じように矯正力をかけても、すべての歯が同じように動くとは限りません。例えば、前歯部分は浮いていないのに奥歯は浮くなど、一部分の歯の移動が遅れていることでマウスピースが浮くことがあるのです。
歯の移動速度が異なるだけなので、時間経過とともに改善される可能性があります。
歯が短い
歯が短い場合も、マウスピースが浮く原因になることがあります。歯の長さが足りないと、しっかりマウスピースを装着できないからです。
特に、奥歯はほかの歯と比べて短い傾向にあるため、奥歯だけマウスピースが浮く場合があります。
交換直後でフィットしていない
新しいマウスピースに交換した直後に浮く場合は、フィットしていないことが原因だと考えられます。装着し続けることで歯の移動が進み、改善される可能性が高いでしょう。
交換してから2〜3日以上経過しても浮く場合は、ほかの原因があるかもしれません。
装着方法が正しくない
マウスピースを適切に装着できていない場合、マウスピースが浮くことがあります。マウスピースは、前歯から奥歯に向かって軽く指で押し込んで装着しましょう。
指で装着したあとは、チューイーを噛んでマウスピースをしっかりと密着させてください。チューイーを噛まないと、マウスピースが浮く原因になります。
マウスピースが変形・破損している
マウスピースの変形や破損が原因で浮く場合もあります。インビザラインのマウスピースは柔らかいシリコン性なため、メンテナンスや保管方法が誤っていると変形・破損することがあるのです。
装着時間が足りない
装着時間が足りないことも、マウスピースが浮く原因として考えられます。装着時間が足りないと矯正が進まず、新しいマウスピースと歯列の差が大きくなるからです。
インビザライン矯正の治療効果を十分に発揮させるには、1日20〜22時間マウスピースを装着しなければなりません。
外す頻度が多い
マウスピースを外す頻度が多いと、浮く原因になります。マウスピースを頻繁に外すと、装着時間が短くなることはもちろん、少しずつマウスピースが変形する可能性があるのです。
マウスピースは柔らかい素材で作られているため、頻繁に負荷をかけると変形するでしょう。食事と歯磨きの時間以外は装着し、不必要に外さないでください。
マウスピースが浮いたまま装着し続けてはいけない理由
マウスピースが浮く場合は、適切に対処しましょう。マウスピースが浮いたまま装着し続けると、以下のトラブルを引き起こします。
- 治療期間が長くなる
- 口の中が傷つく
- 歯並びが悪化する
それぞれ順番に解説します。
治療期間が長くなる
マウスピースが浮く状態で装着し続けると、治療期間が予定よりも長くなる可能性があるでしょう。期待していた矯正効果が得られず、歯の移動が進まないからです。
新しくマウスピースを作り直す場合は、手元に届くまでに1か月ほどかかります。新しいマウスピースが届くまでは治療が進まないので、治療期間が長くなります。
予定どおりに治療を終わらせるためにも、マウスピースが浮く場合は適切に対処しましょう。
口の中が傷つく
マウスピースが浮いた状態で過ごすと、口の中の粘膜を傷つける恐れがあります。例えば、頬の内側の粘膜がマウスピースと歯のすき間に挟まって切れる場合があるでしょう。
口の中が傷つくと、マウスピースの装着を苦痛に感じるかもしれません。口内炎ができた場合は、マウスピースの装着を中断しなければならないこともあるでしょう。
歯並びが悪化する
マウスピースが浮く状態で装着し続けると、歯並びが悪化することがあります。適切な向きに矯正力がかからず、予定していない位置に歯が移動する可能性があるためです。
予定していない位置に歯が移動した場合、マウスピースの作り直しが必要になる可能性もあります。
マウスピースが浮くときの対処法
マウスピースが浮くときはどうすればよいのでしょうか。主な対処法を確認しましょう。
- 歯科医院に相談する
- 装着時間を見直す
- 1枚前のマウスピースに戻す
- チューイーを使う
それぞれ詳しく解説します。
歯科医院に相談する
まず行うべきなのは、インビザライン矯正を受けている歯科医院に相談することです。自己判断で不適切な方法で対処すると、矯正治療の進行や歯の健康に影響を与える恐れがあります。
専門知識を持ったプロが適切な対処法を教えてくれるので、必ず歯科医院に相談してください。治療を受けている歯科医院であれば、歯の状態や治療の経過も確認できます。
患者さまに適した方法を教えてもらえるでしょう。
装着時間を見直す
マウスピースが浮く場合は、マウスピースの装着時間を見直してください。1日20〜22時間の装着時間を守れていない場合は、装着時間が足りないことが原因でマウスピースが浮いているのかもしれません。
装着時間を守っていたつもりでも、外す頻度が多く実際は20時間未満になっているケースもあります。まずは、1日20〜22時間の装着を徹底しましょう。
装着時間を守っても浮く場合は、ほかの原因が考えられます。
1枚前のマウスピースに戻す
新しいマウスピースに交換して2〜3日以上経過したのに浮く場合は、前のマウスピースでの歯の移動が完了していないかもしれません。1枚前のマウスピースでの歯の移動を完了させてから次のマウスピースに移れば、浮きが改善される可能性があります。
チューイーを使う
チューイーを使うと、マウスピースをしっかり装着できます。チューイーとは弾力のあるシリコン素材の補助具です。
マウスピースを装着してからガムのように噛み込んで、マウスピースを密着させます。特に、マウスピースを交換した直後は浮きやすいので、装着後に2〜3分ほど噛むとよいでしょう。
まとめ
今回は、インビザライン矯正中にマウスピースが浮く原因や対処法について解説しました。マウスピースが浮く場合は、まずは歯科医院を受診して相談しましょう。
受診する時間を確保できないときや、次の予約までに時間があるときは、本記事で解説した対処法を試してみてください。
マウスピースが浮いた状態で装着し続けても、十分な効果は得られません。治療期間が延びる、口の中を傷つけるなど、トラブルにつながります。
美しい歯並びを得るために、適切な方法で対処しましょう。
インビザライン矯正を検討されている方は、長野県長野市にある歯医者「たかみさわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。