虫歯の治療費はどれくらいかかる?進行段階別の目安や高くなるケース
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こんにちは。長野県長野市にある歯医者「たかみさわ歯科医院」です。
虫歯は多くの方が経験する疾患のひとつですが、具体的な治療費について知らない方も多いのではないでしょうか。痛みがひどくなってから歯科医院に行く方も多いため「費用はどれくらいかかるのだろう」「高かったらどうしよう」などとお悩みの方もいるでしょう。
この記事では、虫歯の治療費について進行段階別に解説します。治療費が高くなるケースや治療費に影響を与える要素についても解説しますので、虫歯治療を検討中の方や治療費が気になる方は、ぜひ参考にしてください。
虫歯の治療費に影響を与える要素
虫歯の治療費に影響を与える要素には、以下のようなものがあります。
虫歯の進行度
虫歯の進行度は、治療費に影響を与える要因のひとつです。虫歯の治療にかかる費用は、虫歯が進行するほど高額になります。
例えば、虫歯を初期の段階で治療する場合、歯を削って詰め物をすることで治療が完了するケースが多いです。1回の通院で治療が完了する場合もあるため、治療費もそれほどかかりません。
一方、虫歯が重度の状態にまで進行すると歯を大きく削ったり、神経を抜いたりする処置を行う場合があります。さらに、歯を失った場合には入れ歯やブリッジ、インプラントなどの歯を補う治療が必要になり、追加で費用がかかります。
保険診療・自費診療
保険診療か自費診療かでも、費用は異なります。保険診療は自費診療よりも費用を抑えることができますが、使用できる材料が金属やプラスチックに限られます。そのため、自費診療に比べると審美性や機能性が低い傾向にあります。
一方で自費診療の場合は、治療費を全額自己負担しなければなりません。費用面での負担は大きくなりますが、保険治療に比べて審美性の高い素材や治療法が選べます。自費診療の場合はクリニックによって費用設定が異なるため、事前に確認しておきましょう。
使用する素材・治療法
治療法や選択する素材によっても、費用は異なります。ここでは、以下の5つに分けて費用の違いを解説します。
- 詰め物
虫歯治療で歯を少し削った場合は、詰め物をして補います。保険診療の場合は金属やプラスチック素材が使用され、費用は4,000円〜6,000円程度です。
一方で自費診療の場合は、使用できる素材に制限がありません。ジルコニアやオールセラミック、ゴールドなどのなかからご自身に合ったものを選択できます。費用は5万円〜7万円程度です。
- 被せ物
虫歯部分を大きく削った場合、歯全体を覆うように被せ物を装着するケースがあります。保険が適用される被せ物には金属やレジンが使用され、費用は3,000円〜7,000円程度が目安です。
一方、自費診療の場合はメタルボンドやゴールドクラウン、オールセラミッククラウンなどさまざまな種類があります。費用は6万円〜18万円程度です。
- 入れ歯
入れ歯は、失った歯を補うために使用する取り外し可能な人工歯です。入れ歯には部分入れ歯と総入れ歯があります。保険診療の場合、部分入れ歯の費用は5,000円〜1万5,000円程度、総入れ歯の費用は1万円〜1万5,000円程度です。
一方、自費診療の入れ歯の場合、部分入れ歯の費用は10万円〜50万円程度、総入れ歯の費用は15万円〜60万円程度です。自費診療の場合は使用できる素材に制限がなく、金属やシリコンなどさまざまな素材のなかからご自身に合ったものが選べます。
- ブリッジ
ブリッジとは、失った歯の両隣の歯を土台にし、橋を架けるように人工歯を被せる治療法です。ブリッジには保険が適用されるものと自費のものがあります。保険適用の場合は、1本あたり1万円〜2万円程度です。
一方で自費診療のブリッジの費用相場は、1本あたり5万円〜15万円程度です。自費診療の場合、費用が高額ですが、審美性の高いオールセラミックやジルコニアなどの素材を選択できます。
- インプラント
インプラントとは、顎の骨に人工の歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法です。インプラントは基本的に保険が適用されません。自由診療となるため費用は高額になります。1本あたりの費用は30万円〜40万円程度です。
虫歯の治療費の目安[進行段階別]
虫歯の治療費は、虫歯の進行度によって異なります。ここでは、虫歯の治療にかかる費用を進行段階別に解説します。なお、いずれも保険診療で3割負担の場合の費用です。
初診でかかる費用
歯科医院を初めて受診した場合、検査費用や初診料がかかります。費用相場は、3,000円〜4,000円程度です。
軽度の虫歯
軽度の虫歯は、歯の表面のエナメル質が溶かされた状態で、痛みなどの症状はほとんどありません。この段階では、虫歯の部分を削ってレジンを詰めるのが一般的で、1日で治療が完了するケースがほとんどです。軽度の虫歯の治療にかかる費用は、3,000円程度です。
中等度の虫歯
中等度の虫歯は、エナメル質の下にある象牙質まで虫歯が進行している状態です。
この状態にまで進行すると歯を大きく削る必要があるため、レジンでは対応できないケースが多いです。この場合は、型取りをして詰め物を作製しますが、完成するまでに1週間程度かかるため、少なくても2回は通院する必要があります。
中等度の虫歯を治療する場合にかかる費用の相場は、3,000円〜1万円程度です。
神経を抜く必要のある虫歯
歯の神経にまで虫歯が達している場合、根管治療が必要になるケースがほとんどです。根管治療とは、歯の内部にある神経や血管を除去したあとに、洗浄・消毒してきれいにする治療です。歯の内部を無菌状態にするためには洗浄と消毒を繰り返す必要があります。複数回通院する必要があるため、治療期間も長くなります。治療費は1万円〜2万円程度です。
根管治療後は歯の機能を回復させるために土台を立てて、被せ物を装着します。
抜歯が必要な虫歯
重度の虫歯になると、歯を残すことが困難になります。歯を保存できない場合は抜歯をして、入れ歯やブリッジ、インプラントなどで歯の機能を回復させることが一般的です。抜歯をする場合にかかる費用は3,000円〜7,000円程度です。
入れ歯やブリッジ、インプラントで歯を補う場合には、それぞれの費用が別にかかります。
虫歯の治療費が高くなるケース
虫歯の治療費が高くなるケースは、以下のとおりです。
- 虫歯が重度の場合
- 自費治療を選択した場合
上述したように、虫歯は進行するほど通院回数が多くなったり治療内容が複雑になったりするため、費用の負担が増えます。特に、根管治療が必要になると洗浄と消毒のために複数回通院する必要があり、その分費用が高くなるでしょう。
また、抜歯をして歯を補う治療が必要になった場合も費用が高額になります。なかでも、インプラントは保険が適用されないため、1本あたり30万〜40万円と、高額な費用がかかります。
また、自費での治療を選択した場合も費用が高くなります。例えば、詰め物や被せ物の素材に、審美性や耐久性が高いセラミックやジルコニアなどを選択すると費用は高額になるのです。特に前歯は目立つ部分のため審美性の高い素材を選択する方が多く、治療費が高額になりやすい傾向にあります。
虫歯の治療費の負担を抑える方法
虫歯の治療費の負担を抑える方法は、以下のとおりです。
- 定期的に検診を受ける
- 口腔ケアを徹底する
上述のとおり、虫歯が進行すればするほど高額な治療費がかかります。虫歯を予防するため、また進行させないためには定期的に歯科医院で検診を受けることが重要です。
万が一、虫歯になっていても定期的に検診を受けていれば初期の段階で発見・対処できるため、治療にかかる費用を抑えられます。また、自宅での口腔ケアを徹底して、汚れを蓄積させないことも大切です。
まとめ
この記事では、虫歯治療にかかる費用について解説しました。
虫歯の治療にかかる費用は、進行度によって異なります。虫歯が進行すればするほど大掛かりな治療が必要になるため、それに伴って治療費も高額になるのです。
重度の状態にまで虫歯が進行すると、抜歯が必要になるケースもあるでしょう。その後、入れ歯やブリッジ、インプラントで歯を補う場合には、さらに高額な費用がかかります。
虫歯の治療費を抑えるためには、虫歯を予防すること・進行させないことが重要です。定期的に検診を受け、また自宅でしっかりと口腔ケアを徹底して、できるだけ虫歯を発生・進行させないようにしましょう。
虫歯にお悩みの方は、長野県長野市にある歯医者「たかみさわ歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院は、先を見据えた歯科治療を全ての患者様にお届けできるよう意識して診療を行っています。一般歯科だけでなく、審美歯科やホワイトニング、マウスピース矯正、インプラントなどさまざまな治療に対応しています。